普通の国産泥染めおもてにはPM2.5がいっぱい!だから泥染めしない畳おもてしか扱わない!
有限会社 鳥光畳店
とりみつたたみてん
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イグサと畳の知識

イグサはこんな植物

たたみおもてに使用するイグサは熊本県八代市と周辺を主として栽培されていますが、現代では野山に自生している天然イグサを使った製品はありません。それでも植物が原料であことから、業界では当たり前のように天然イグサの表記が使用されています。栽培している山菜やキノコを天然と言えないのと同じように、ここは栽培イグサまたは、植物イグサと表記しなくてはならないはずです。
イグサは多年草で、全国各地の湿地帯を中心に多くの野生種が自生しています。国内の高山帯にもイグサの仲間は数多く自生していて、イグサ科で14、カヤツリグサ科(琉球表の原料草が属する)では48もの種類を高山植物図鑑で確認することができます。
∇収穫間近のイグサ栽培水田。畳用に栽培されるイグサは、品種改良と施肥、そしてほぼ一年中続く栽培管理により1m以上に伸長します。(熊本県八代市)
収穫間近のイグサ栽培水田
∇標高70mの山間部水田跡に自生するイグサ。野山に自生する天然イグサは、長くても50㎝程度までしか伸びず、畳用として利用することは出来ません。(千葉県富津市志駒)
自生イグサ
∇標高2250mの池畔に自生するイグサ科の植物。7月で30㎝程度に成長しています。(群馬県片品村、日光白根山、弥陀が池)
自生イグサ
∇標高1950mの山頂湿原に自生するカヤツリグサ科の植物。茎の断面はカヤツリグサ科の特徴である三角形になっています。この湿原は厳しい環境条件のため、草丈が長くは成長しません。(福島県南会津町、田代山)
自生イグサ

イグサの品種

畳の原材料、イグサは、ジュンカス属に分類される植物です。このジュンカス属の植物は約230種が世界各地に自生する、酸性土壌や塩分に強く湿度が高い地域で育ちやすい植物で、日本には約30種ほどが確認されています。
♦平安~明治時代:
農家が湿地帯で採取した太種、中太種、細種などの野生種イグサを栽培していました。
♦明治~昭和初期:
農家が優秀な苗の選別を繰り返し、明治後期に全国に広まった難波の中太種(なんちゅう)が、後の品種の基礎となり、その後岡山1号、岡山2号、岡山3号が栽培されるようになりました。
♦昭和初期~平成初期:
きよなみ、あさなぎ、いそなみ、ふくなみ、せとなみ、くまがわ、しらぬい、筑後みどり、岡山みどり等の系統選抜育成された品種が栽培されるようになりました。
♦平成初期~平成25年:
熊本県八代市のい業研究所で交配により育成された、ひのみどり(有明3号)、夕凪(有明5号)、ひのはるか(有明6号)が栽培されるようになりました。
♦平成26年~:
涼風(有明7号)の栽培が始まりました。今までの交配種は品質重視だったのに対し、この品種は生産性重視で育成されました。涼風が加わったことにより、刈り取り時期が異なる夕凪(早刈り)→涼風→ひのみどり→ひのはるか(遅刈り)の四品種を組み合わせて栽培することが可能になりました。
∇い業研究所では多くの品種を交配研究しています。
い業研究所の育成研究
∇海外の野生種も使用して研究育成しています。
い業研究所の育成研究

イグサの芳香成分

イグサからは主に7種の芳香成分が発散されています。これらの芳香成分が室内に拡散することで、疲れた人の体が自然に癒されています。
成分名 成分量(%) 機能
フィトンチッド 20 森林浴で気持ち良いと感じる、森や木の匂い
ジヒドロアクチニジオリド 10 他の芳香成分を保護する働き
α-シペロン 6 抗アレルギー作用、鎮静作用
バニリン 6 精神安定、リラックス効果
α-ヨノン 2 スミレ、ラズベリーの香り
β-フェニルエチルアルコール 1.7 バラの香り
β-ヨノン 1.3 木の香り

イグサの抗菌効果

日本人の5人に1人は水虫感染者といわれています。イグサには抗菌効果があり、水虫の原因となる白癬菌が付着しても繁殖を抑えます。家族やペットが水虫の場合、フローリング床を素足で歩行することで他の方へ感染する可能性がありますが、畳の上ならその心配はありません。
白癬菌の種類 感染元 感染先
トリコフィトン菌 人から人へ感染。水虫の大半を占めるカビ。
ミクロスポルム菌 ペット ペットから人へ感染。犬や猫を好んで寄生するカビ。

以下の菌に対する抗菌作用が確認されていて、イグサ畳の上では繁殖が抑えられます。また、蒸れた足から出る腐敗臭の原因となる微生物類に対しても抗菌効果があり、汗腺や皮脂腺から発するアンモニア類も吸着してくれます。
1.サルモネラ菌(食中毒細菌) 2.黄色ブドウ球菌(食中毒細菌)
3.腸管出血性大腸菌O157(食中毒細菌) 4.腸管出血性大腸菌O26(食中毒細菌)
5.腸管出血性大腸菌O111(食中毒細菌) 6.バチルス菌(腐敗細菌)
7.ミクロコッカス菌(腐敗細菌) 8.白癬菌(水虫の原因となるカビ)
9.足の原因となる微生物群 10.レジオネラ菌

畳のカビについて

イグサの抗菌作用は多くのカビに対して効果がありません。カビは低い水分、広範囲なpH環境という、より過酷な条件でも生育が可能です。カビにとっての最適温度は25~30℃で、4℃程度の低温でも生育が可能です。カビが増殖するには炭素源、窒素源、ミネラル源の三大因子が必要となりますが、イグサにはその全てが揃っています。
∗当店では、この三大因子のひとつ、ミネラル分を多く含む染土を一切使わないたたみおもてだけを使用しているため、カビが発生する確率が低くなっています。泥染めしないたたみおもてがカビを防ぐために効果的であることは、北九州私立大学農学博士、森田洋教授に確認をしました。
カビの胞子は最初から畳に存在しているのではなく、外部から衣服に付着して室内へ入ってきます。そして室内で浮遊して、自然に落下して畳に付着するのです。そのため、人の出入りが多い場所ほど、カビ発生の確率が高くなります。
クラドスポリウム 黒色のカビ。空中に浮遊。枯れ死した植物の茎や葉に生息。生活環境中で最も問題の強力なカビ。他のカビが繁殖する前に勢力を伸ばす。
ペニシリウム 青色のカビ。果物、野菜、パン、餅等に生息。ペニシリンやカマンベールチーズの生産に使われるものがある。
アスペルギウス 黄、緑、黒色等のカビ。果物、野菜、パン等に生息。清酒や味噌、醤油等の生産に使われるものがある。
ワレミア チョコレート色の斑点カビ。水分量の低いところで生育。古本や木材の他、高い糖分でも発生するので、まんじゅうやカステラにも発生。

カビの中には中毒や感染症を引き起こすものがあります。また、カビ胞子によるアレルギーの可能性もあります。しかし、中毒を引き起こす種類はほんの一握りで、アレルギーの原因となる種類もわずか1%しかありません。菌の中で最も多いのは、人体に影響がない普通の菌なのです。そして、その普通の菌も排除してしまうと、人体の免疫力が低下してしまうことになります。人類が健康に暮らしてゆくためには、微生物(菌類)と接して免疫力を維持してゆくことが重要なことになります。
良い菌 プロバイオティクス(発酵菌)、菌全体中の少し
普通の菌 常在菌、ほとんど問題がない菌、菌全体中の多く
悪い菌 病原菌、菌全体中の少し

イグサのスポンジ機能

イグサの断面には、スポンジ状の小さな穴があり、これにより有害物質の吸着機能、弾力性、吸音性、吸放湿性の各機能が備わっています。
イグサの断面
吸着機能 ホルムアルデヒドや大気汚染物質の吸着分解
弾力性 転倒してもケガをすることが少ない
吸音性 フローリングの部屋に比べて音が響きにくい
吸放湿性 室内湿度の急激な変化を抑える

畳の機能性は、長期間の使用による劣化とともに低下しますが、定期的なたたみ替えをすることで、その機能を維持することが可能です。最良の状態を保ち続けるには、5年~8年でおもて替えすることをお勧めします。

イグサ産地変遷

♦奈良時代から江戸時代初期(1600年代)にかけて、近江地方(現在の近江八幡市付近)を中心にイグサ栽培~畳表が生産されていました。中世(1300年頃)からは高級畳表産地として知られるようになり、上流階級が独占使用していました。1400年代には近畿地域に近江表として高級品を供給していました。
♦1600年代後半から、栽培の中心は広島地域(福山市付近)に移り、備後表のブランドで高級品の代名詞として続いてきましたが、生産者はほぼ消滅し、備後表の名だけが地域生産品に冠され流通しています。
♦江戸時代後期になり一般住宅にも畳表が使われるようになると、日本各地でイグサが栽培されるようになり、明治時代初期頃からイグサ栽培が盛んになった岡山地域は、戦後~1967年まで全国で最も多い生産量を誇っていました。
♦1968年からは、熊本地域(八代市付近)がイグサ栽培の中心地となり、以後岡山地域は急激に縮小してゆきました。
♦1970年頃からは韓国や台湾でイグサ栽培が始まり、1980年からは中国の寧波地域等での栽培が始まりました。中国の産地は当初寧波地域が中心となっていましたが、市街化が進み現在では四川地域に移行ています。
♦1993年頃からは中国産地が日本国内を上回る栽培面積となり、以後熊本地域も栽培が縮小し続けています。その中国産地も畳需要の減少により、2003年をピークに減少しています。
♦2015年現在、国内生産量の90%が熊本で、その他は福岡、広島、石川、高知、佐賀(沖縄ビークと大分青表を除く)がごく少量づつ生産。

畳の歴史

畳は、中国から伝播したものではなく、日本で発展してきた敷物であり、原始的な毛皮や筵などの敷物に縁をかがるなど成形技術などが加わり、発展して成立したものと考えられています。
仲哀天皇と神功皇后(350年頃)が倉敷に寄港した際に河岸付近に自生していたイグサを見て、住民に対してこの草でゴザを織るように命じられました。そして、出来上がったゴザを御座に敷くと、たいそう満足されたそうです。この頃(古墳時代:200~600年)に造られた各地の古墳からは、イグサの織物片が見つかっています。
畳の原形となるものの成立は古く、既に古事記の中に「皮畳」、「絹畳」、「菅畳」の記述が見られるほか、正倉院には聖武天皇と皇后が使用した畳(薄い筵にい草の表が張られ、縁かがりがされているもの)が残されています。
現代の畳に近づくのは平安時代に入ってからで、厚みが加わるとともに大きさの規格化が進められました。延喜式では、階級により大きさや縁の色が定められていました。
平安時代までは板床に敷くクッションの一種の様な感覚で使われていましたが、室町時代に入ると、書院造の登場によって部屋全体に畳が敷かれる様式があらわれ、茶道の拡大に伴い、正座と共に普及が進みました。
江戸時代に入ると、畳そのものが重要な建築物の要素として見なされるようになり、城や屋敷の改修工事を司る役職として畳奉行が任命される例もありました。
資料:吉備伝記、Wikipedia“畳”

たたみおもての流通経路

国産たたみおもての流通経路は、生産農家直接取引と問屋取引に二分されます。大部分は問屋取引で流通していますが、農家直接取引も以前よりは増加しているようです。どちらの取引方法にも長所と短所はあります。問屋取引では業界の流通構造は維持出来ますが、産地市場では一部の有名農家を除くと、安値取引による生産農家の採算割れが続き、農家の後継者も無く、次々と廃業しています。これに対して農家直接取引では、農家が提示する価格での取引となり、持続可能な価格での取引となりますが、まとめ買いと中間マージンカットで問屋取引よりも安価な仕入れが可能です。
たたみおもての流通経路

イグサ主産地熊本の、激減するイグサ農家数

1977年:約8,520戸 ⇒ 1993年:約4,050戸 ⇒ 2004年:約1,170戸 ⇒ 2015年:約530戸 ⇒ 2020年:約400戸
熊本のイグサ栽培農家戸数は上記のように減少しています。この減少数を見れば、イグサ栽培の縮小ぶりが良くわかると思います。畳業界はどんどん縮小しているので、この先も農家が減り続けます。市場での安値取引が続けば→農家廃業→市場消滅→産地問屋消滅→最終的に国産イグサ畳消滅となる可能性がすぐそこまで来ています。そうならないよう当店は直に生産農家を応援し、イグサ畳を積極的に販売する努力を続けています。
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